ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

すずめ神社という島の岩石を割わのあたりにあります)旧きゅう国道元もと浦うらの隧ずい道どう下したといい、すずめ島は(元もと浦うらの上の山を城しろ山やまの下にあるすずめ島村の人々は、城しろ山やまれてなすすべがありませんでした。され、被ひ災さい者しゃは住む家も食しょく料りょうもなくし、ただ途と方ほうに暮く元もと浦うらの堤てい防ぼうが決けっ壊かいし、多数の住じゅう宅たくが瞬しゅん時じにして押おし流て豪ごう雨うが山さん陰いん地ち方ほうを襲おそいました。千ち歳とせ川がわが氾はん濫らんして明めい治じ初しょ期きと明めい治じ二十七年(一八九四)の二度にわたっすずめ神じん社じゃ祈いりのを込こめて慰い霊れとい防ぼう災さいの〔資料提供堀伝吉氏〕安全を祈き願がんして今日に至いたっています。毎年七月十九日にお祭りをし、日ひ頃ごろの無ぶ事じを感かん謝しゃしのご加か護ごのおかげであろうと伝つたえられています。てもあまり大きな被ひ害がいもなく済すんでおり、これも神様その後は、この地方に大雨が降ふって千ち歳とせ川がわが氾はん濫らんし堤てい防ぼうに石せき碑ひがあり、神様がおまつりしてあります。より五十メートルくらい川上の、長は谷せ川がわ氏し宅たくの前のこれが「すずめ神じん社じゃ」と呼よばれるものです。千ち歳とせ橋ばしを建たててまつりました。うにとの切なる願ねがいをこめて、村の人たちは堤てい防ぼうに祠ほこらな災さい害がいが起こらないように、また堤てい防ぼうが流されないよ亡なくなった人の霊れいを慰なぐめさ、あわせて今後再ふたびたこのようところが工事中に多くの死人やケガ人が出たため、歳さい月げつがかかりました。事じに取りかかりました。工事が完かん成せいするまでに二年のり、その石を運んできて堤てい防ぼうに使うことにし、復ふっ旧きゅう工こう101