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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

住吉様のむくの木でした。野の地じのあたりで地面を深く掘ほっていくと海のた。今、鉄道が通っているところや田んぼもみんな海奈な古ごはずっと大昔、今の野の地じのあたりまで入いり江えでしした。住すみ吉よし様の木じゃからのう」と笑わらって、話をしてくれま家に帰っておじいさんに話すと、「おお、あの木は、〔資料提供花田馬彦氏〕たからにちがいありません。木から落ちても無事だったのは住すみ吉よし様のむくの木だっらしを見守っていてくれるのでしょう。ゲンちゃんがむくの木も住すみ吉よし様のそばで、ずっと奈な古ごの人々の暮くらしを守ってもらっているのです。人々は昔から住すみ吉よし様を大事にして、海での漁りょやう村の暮く野の地じのあたりまで海だったということなのでしょう。この住すみ吉よし様がずっと昔は野の地じにあったということは近くへと建たて替かえられて今のところにおさまりました。建たっていますが、この拝はい殿でんもだんだん海うみ辺べの近くへ、住すみ吉よし神社は海の守り神です。今、浦うらの浜はま辺べに拝はい殿でんがうです。下げていったところ、いろいろな貝がらが出てきたそく掘ほっていったらきれいな水が出てくるだろうと掘ほりり、どこの家も井い戸どの水が出なくなって困こまった時、深貝がらがたくさん出てきます。奈な古ご一いっ帯たいで干かんばつにな21