ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
- ページ
- 27/114
このページは 未来へ伝えたい阿武の昔ばなし の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 未来へ伝えたい阿武の昔ばなし の電子ブックに掲載されている27ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
盗まれた財布見物の人々は大きな声をあげ、手を振ふって声せい援えんを送り馬が走り始めました。馬がどんどん近づいてきます。おりました。〔資料提供西村信海氏〕く謝あやりま、迷めい惑わくをかけた分の償つぐいなをしたということです。疑うたいがをかけ、大たい変へんすまなかった。悪いことをした」と深その後、中村の大おお旦だん那なは無む実じつの女中さんに「勝手にしくもこの天神様のお祭りの日だったのです。ください」と天神様に願がんをかけた、その満まん願がんの日が奇く「私わたのし無む実じつの罪つみを晴らしてください。真しん犯はん人にんを見つけてそして、疑うたいがをかけられたかわいそうな女中さんがはこの男だったのだと分かったのです。づきました。ついに、中村の大おお旦だん那なの財さい布ふを盗ぬすんだのじゃ。この前盗ぬすまれたと言われよった財さい布ふじゃ」と気「あれは前に、私わたがし縫ぬってあげた中村の大おお旦だん那な様さまの財さい布ふ財さい布ふが落ちました。それを偶ぐう然ぜん見ていたある女の人が、を応おう援えんしながら両手を挙あげたはずみに懐ふとこかろらぽとりとます。見物人の中のある男が自分の前を走りぬける馬25