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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

長門巡礼道中鑑并歌の大だい覚かく寺じで発見さ現げん代だいになって奈な古ごました。これが順じゅもん説せつ明めいしてあり尊そん像ぞうが書かれ、道みち寺の名前と和歌、札ふだ所しょの番ばん号ごう順じゅんに光こう院いんの四つです。福ふく賀がの太たい用よう寺じ、本ほん宇う田た郷ごうの興こう昌しょう寺じ、この本に書かれた阿あ武ぶのお寺は、奈な古ごの大だい覚かく寺じ、人々に親しまれる観かん音のん巡じゅん礼れい縁えん起ぎ書しょになっていました。「しみじみするのお。どの寺にも行ってみとうなる」と、というふうに、寺の名前もうまく詠よみ込こまれていて、すれ」「仏ぶつ前ぜんにうつふだ山の大だい覚かく寺じ覚さとりの道を願ねがいこそした。たとえば奈な古ごの大だい覚かく寺じの部分には様子が書かれ、札ふだ所しょの説せつ明めいには和歌が添そえられていま〔参考資料『阿武町史』〕み、巡じゅん礼れいに役立てていたのです。されていました。版はん木ぎから刷すった本を多くの人々が読『長なが門と巡じゅん礼れい道どう中ちゅう鑑かがみ并あわせ歌うた』の版はん木ぎは、本ほん光こう院いんに収しゅう蔵ぞうイドブックやテキストのように使われたのでしょう。そして『長なが門と巡じゅん礼れい道どう中ちゅう鑑かがみ并あわせ歌うた』は、そんな旅のガ経けい験けんを広げるよい機き会かいでもあったのです。て、あれやらこれやら、勉強になるいねぇ」と、人生「今まで知らんかった土地に行って、いろんな人に会っ巡じゅん礼れいはもちろん観かん音のん信しん仰こうから始まったものでしたが阿あ武ぶの人々も次々に長なが門と巡じゅん礼れいに出かけました。「あの人が参まいったんなら、私わたらしあも、参まいろうやあ」と、神じん宮ぐうに集しゅう団だんで参まいる「おかげまいり」が全ぜん国こく的てきに流は行やり、『長なが門と巡じゅん礼れい道どう中ちゅう鑑かがみ并あわせ歌うた』が作られた年には、伊い勢せいるものです。れ、太たい用よう寺じの『長なが門と三さん十じゅう三さん番ばん観かん音のん巡じゅん礼れい書しょ』と言われて35