ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
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未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
「たたりということはないと思うが、一いちおう応神様に願がんをかけてお祈いのりをしてみたらどうじゃろうか」と言いました。ある人がほっとしたような顔で「そうじゃ、ものは試ためしじゃ。やってみよう」とこたえ、みんなも賛さんせい成して新しん六ろくさんにお祈いのりをしてもらうことになりました。新しん六ろくさんはさっそく「神様、私わたしの地区では牛や馬が次々に死んでいき、人々はみな困こまっております。どうか、一日も早くよくなりますようお願ねがいいたします」と一いっしん心にお祈いのりをしました。するとどうでしょう。数日後から病気が治なおり始めました。人々は大たいへん変喜よろこんで、新しん六ろくさんに感かんしゃ謝しました。こののち、新しん六ろくさんは神様に感かんしゃ謝の気持ちを表すため、毎年年とし籠ごもり(大おお晦みそ日かの夜からお宮に入って神様に祈いのること)を続つづけました。43