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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

そして寺てらヶが浴えきにあった廃はい寺じに身を寄よせ、福ふく賀がの寺てらヶが浴えき(野の沢ざわ)までやって来ました。妻つまは流れ流れて、とうとう山さん陰のいんその苦しみから逃のがれるために、たいそう苦しい目にあっていました。と責せめられ、「信しん仰こうを捨すてろ」知れると役人から信しん者じゃは信しん仰していることがこう禁きんじられていて、当時はキリスト教を信しん仰することがこうまた、彼かの女はキリスト教のじょ信しん者でした。じゃ嘆なげき悲しむ日々が続つづきました。妻つまは夫おっとの形見の髪かみの毛を抱だいて悲しい知らせが届とどき、妻つまのおなかには子どもがいましたが、その頃ころ、佐さ々木さき小こ次じ郎ろうの48