ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
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未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
黒川の不食の蛭に押おし流されてしまうのです。そのために蛭ひいもる水の勢いきいおに押おされて、上流から川かわ筋すじんぼのよけ水も、みな川かわ筋すじに流れ込こんでしまいます。梅つ雨ゆなど雨の多い時期は水の勢いきいおがとても強く、各かく田すが、流れは下るにしたがって次第に水の量りょうが増ふえ、この川かわ筋すじの水は二池ある熊くま田だ堤づつみから流れ出ていま「不くわ食ずの蛭ひい」ると言われています。友とも広ひろより黒くろ川がわへ渡わたる橋から川下にいる蛭ひいるは、昔からしかし、ここ黒くろ川がわの田んぼの中を流れる本ほん川かわ筋すじ、吸すう生き物です。たく細長く、吸きゅう盤ばんを持ち、他の動物に吸すいついて血を蛭ひいはる池や沼ぬまや田んぼなどに住んでいて、からだは平黒くろ川がわの不くわ食ずの蛭ひいる〈宇う生ぶ賀かの七なな不ふ思し議ぎ〉人や動物に吸すいつかない蛭ひいる〔参考資料『福賀村郷土誌』〕一つにあげられています。蛭ひいじるゃ」と昔から言われており、宇う生ぶ賀かの七なな不ふ思し議ぎの橋より下しもへ流れ出た蛭ひいはる食いつくことがない、「不くわ食ずの吸すいつかなくなった理由はわかりませんが、黒くろ川がわの51