ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
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未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
上万猫池の満干いと祈いのりました。すると、にわかに空が曇くもって雨が降ふな蛇へびを作って、この猫ねこ池いけに沈しずめ、雨を降ふらせてくださこのあたりの村人たちは、雨あま乞ごいの時にワラで小さと、神様や仏ほとけ様さまにお願ねがいをしたものです。て草木や動物が弱って困こまった時には、雨が降ふるように昔から雨あま乞ごいといって、日ひ照でりが続つづいて大地が乾かわい海まで続つづいているからなのです。れています。それはこの猫ねこ池いけの底そこが、阿あ武ぶ町沖おきの日本うに潮しおが満みちたり引いたりする潮しおの満まん干かんがあると言わす。この猫ねこ池いけは、海のない福ふく賀がにありながら、海のよ上じょうまん万の下田の中にある池は上じょう万まん猫ねこ池いけと呼よばれていま上じょう万まん猫ねこ池いけの満まん干かん〈宇う生ぶ賀かの七なな不ふ思し議ぎ〉満みち干ひがある池海みたいに〔参考資料『福賀村郷土誌』〕ていません。ため池などの整せい備びにより、雨あま乞ごいの風ふう習しゅうは行われが、この猫ねこ池いけは、そのまま残されています。ただ、宇う生ぶ賀かの田は今では、ほ場整せい備びされています出て来たという話もあります。投げ入れられたワラの蛇へびが、清きよヶが浜はまの沖おきに浮うきたと言い伝つたえられています。り出したと言います。その効き目はすばらしいものだっ55