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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

市ヶ原の石の腰かけながら登って来ました。お坊ぼうさんは、福ふく賀がの村が一目で一休みしていると、ひとりのお坊ぼうさんが息いきを弾はずませたのです。おばあさんがお参まいりをすませ、お堂どうのそばさんは高いもみの木のそばにある薬やく師し堂どうにお参まいりに来んが汗あせをふきながら市いちヶが原はらに登って来ました。おばあ昔々、ある夏の日。ふもとに住むひとりのおばあさつわるお話です。この石の上には刻きざんだ跡あとがついています。この石にま周しゅう囲い約やく一メートルの、腰こしかけの形をした石があります。ものです。その市いちヶが原はらに高さ約やく五十センチメートル、さ、夏とは思えない涼すずしさは天てん下か一いちだとたたえられたしいところとして知られています。特とくに夏の緑の美し福ふく賀がの金かな社こそにある市いちヶが原はらは、昔から福ふく賀が一いち景け色しきの美市いちヶが原はらの石いしの腰こしかけ眺なめがのよさは天下一品で見た中ではいちばんええ。まったく一ヶ原(景け色しきのは「おばあさん、この眺ながめを見てごらん。私わたがしこれまわったものでもあるかね」とたずねますと、お坊ぼうさんてかね。何か変か坊ぼう様さま、何を見よっおばあさんが「お不ふ思し議ぎに思ったています。い入るように眺ながめ感心した様子で食…」「おお…」とめるとまた「おおした。しばらく眺ながほうを眺ながめ始めまた様子でふもとの「おお…」と驚おどろいに来ると「おお…」で見み渡わたせるあたり62