ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
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未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
沖おきの小島は宇う田たのものとなりました。これで宇う田たの舟ふねが早く着いたことになり、とっさに草ぞう履りを島に投げ込こみました。負けるわけにはいきません。宇う田たの舟ふねもここまで来て木き与よの舟ふねが先に着きかけました。木き与よの舟ふねも、宇う田たの舟ふねも必ひっ死しです。「もっとこげ、もっとがんばれ」「それ行け、やれ行け」舟ふねが来るのを待っています。島では世話役の人たちが、沖おきへ、沖おきへとこぎ進んでいきました。力自じ慢まんの若わか者が乗りもの込こんだ舟ふねは「さあ、出発!」合図を出すことになりました。沖おき合あいに舟ふねを出し、ここから旗はたで待ちに待ったその日がやって来ました。86