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概要

未来へ伝えたい阿武の昔ばなし

一歩坊さんの祭りの由来最さい高こう額がく者しゃが落らく札さつして当屋となり世話をしていました。くの収しゅう益えきがありました。また畑の耕こう作さく権けん利りを入にゅう札さつし、るはぜの大きな木があって、はぜの実を入にゅう札さつして多ました。その当時は畑のあぜに、ろうそくのろうをといて、地区の人々は「一いっ歩ぽ坊ぼうさん」と呼よんで慕したっていお坊ぼうさんは狭せまい段だん々だん畑ばたをけ耕こう作さくしながら仏ほとけ様さまに仕えてたお坊ぼうさんのお墓はかです。期き頃ごろ、田た部ぶの浴えきに住んでいります。これは江え戸ど時じ代だい末まっ歩ぽ居こ士じ」と記したお墓はかがあ段だん々だん畑ばたのけ上の段だんに「進しん山ざん一いっ田た部ぶの浴えきの北きたの平ひらにある一いっ歩ぽ坊ぼうさんの祭まつりの由ゆら来い楽しいひとときお坊ぼう様さのま遺い徳とをくしのんで〔資料提供近藤伊勢松氏〕われ、みんなでひとときを楽しく過すごします。を慰なぐめさます。その後、お供そなえ物ものお寿す司しと焼しょう酎ちゅうがふるま徳とくを讃たたえる歌を歌い、お念ねん仏ぶつを唱となえ法ほう事じを務つとめて仏ほとけ様さまに参まいり、お堂どうに集まって(現げん在ざいは田た部ぶ集会所)仏ほとけ様さまの寿ず司しだそうです。地区の人たちは午後四時頃ごろからお墓はか祭りで四よん寸すん四角」と言われるように大きな四角の押おし寿す司しと焼しょう酎ちゅうが供そなえられます。昔から「お寿す司しは田た部ぶの祭りでは祭さい壇だんに一いっ歩ぽ坊ぼうさんが好すきだった重箱詰つめのおらお供そなえ物ものの世話まで引き受けて、執とり行われます。おお祭りは、畑の耕こう作さく者しゃが当屋となり、墓ぼ地ちの清せい掃そうか祭り」と言って今もなお、楽しみにしています。して九月十日の命日をお祭り日と定め、「一いっ歩ぽ坊ぼうさんの地区の人々はその徳とくをしのび、地区の一つの行事とました。今も地区の人たちが交こう替たいで耕こう作さくしています。は地区に寄き付ふされて地区の財ざい産さんとなり人々は大たい変へん喜よろびこ一いっ歩ぽ坊ぼうさんの死後、一いっ歩ぽ坊ぼうさんの遺ゆい言ごんにより段だん々だん畑ばたけ91