ブックタイトル未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
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未来へ伝えたい阿武の昔ばなし
仏坂の経塚とバクチ原ら東南に当たるいちばん高い山で経きょをう焚たいて祈き願がんせよ」その夜、夢ゆめ枕まくにら阿あ弥み陀だ如にょ来らいが現あられわて、「宇う田た八はち幡まん宮ぐうか途と方ほうにくれました。押おせども引けども木はぴくりとも動かず、人にん夫ぷたちはたところ、どうしたわけか木が動かなくなりました。ところがある日、この巨きょ木ぼくを運んで仏ほとけ坂ざかにさしかかっ〔資料提供堀伝吉氏〕ものと思われ、今でも当時の面おも影かげをとどめています。こうした人里離はなれたところを選えらんでばくちをしていたわらないようで、厳きびしい取り締しまりの目をくぐって、ギャンブル好ずきな人がいたことは昔も今もあまり変かります。角に、通つう称しょ「うバクチ原」という広い平へい坦たんなところがあまた、仏ほとけ坂ざかの中ちゅう腹ふくあたり、頂ちょう上じょうに向かって左ひだり側がわの一今も残のこっています。運び出すことができたそうです。その経きょをう焚たいた跡あとは少しずつ動き始めました。そして無ぶ事じに宇う田たの浦うらまでろ、不ふ思し議ぎにも、それまでびくともしなかった巨きょ木ぼくがそこでこのお告つげに従したっがて経きょをう焚たいて祈き祷とうしたとことのお告つげがありました。95