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阿武町の逸品シリーズ 第4弾はまちの鍛冶屋さん「礒部製作所」です。
今に生きる職人魂!
ちょコラ
 

今回は奈古の東方で鍛冶屋をされている部(いそべ)製作所、部満人(みちと)さん、雪江さんご夫妻を訪ねました。

まずは皆さんおなじみKRY山口放送毎日夕方の人気番組「熱血テレビ」の一コマから、

(2008.3.12オンエア16:53〜17:50「昔懐かしい、かじ屋さんから生中継」)

というわけで、本日13日(木)早速取材に出かけました。(実はもともとこの阿武町の逸品シリーズ第4弾で取材を予定していたのですが、KRYさんにちょっと先をこされてしまいました。)

まちの鍛冶屋さん「部製作所」 謹製

・写真上 三枚打舟行(ふなゆき)※いわゆる文化包丁

 (私は今回この”ふなゆき”という言葉を初めて耳にしました。)

・写真下 舟行 価格1本3,000円程度

 基本的な普通の包丁(一家に一本。何でもOK!)

漁具

・右 あまがね・・・あわびなどの岩からのはがしに使う

・真ん中 ウニ割り・・・うにのからを割る器具

・左から 掻き出し・・・うにの身を掻き出すさじのよう

部さんはいつ頃からこの仕事をされていますか。

祖父が修行先からのれん分けをして奈古でこの店を開きました。私は6男3女の末弟で家業を継ぐつもりはなく、京都へ出ようと思っていた矢先、父の後を継いでいた長兄が体を壊し、やむなくこのようなことになりました。学校を出て17才、昭和22・3年の頃だったと思います。

しかし一端やると決めたからにはとことん突き詰め、一人前の職人になろうと一生懸命、父と兄から学び、また大阪堺の職人さんからも教えてもらいました。

最初は鍬(くわ)などの農具や漁具を作っていましたが、20年前からは包丁を中心に作っています。(平鍬が店の中に何気なくおいてありました。中国地方の加治屋さんのコンテストで優秀賞を受賞されたそうです。今でも引き合いが多く、遠くから求めに来られる方もあるそうです。)

昨日のテレビではふか(サメ)の背びれを切る大きな牛刀のような刀も出ていましたね。

 

小切った松の木の丸太を割って、釜で蒸し焼きにして炭を作ります。樫だと、何かきつい炎になるのですが、松の炭は鋼を包み込むようなとても柔らかい炎です。(炭を手で持ってみたのですが思わず軽く柔らかいのでびっくり、なんとなく加治屋さんの墨といえば火力の強い備長炭をイメージしていたのですが。)

それでも槌で叩く鍛造の時の温度は1,100℃、焼入れの時で800℃、焼き戻しで180〜150℃、温度はすごく大切ですが、目と体で覚えた長年の経験と勘です。

鋼は島根の安来から、砂鉄(川ではなく山から取れるそうです。)で作った鋼は分子が細かく、硬さと粘りが違います。うちではそのうち最高級の安来青2号を取り寄せて使っています。

そういえば阿武町の宇田郷地区には国指定の史跡「白須たたら製鉄遺跡」がありますよね。

 

 

私は鍛冶屋をやっていて、こうして物を作っていると、買って使ってもらう人に満足してもらうことが、自分のよろこびであり何とも言えない気分になる。包丁に魂を入れ、命を吹き込むこと、あまり”もうけ”にはならないけれど物を生かすことは誰にも負けない自負がある。

 

部さんの包丁はどこで買えますか?

うちのほかには「道の駅阿武町」直売所(電話08388−2−2828)で買えます。あと宅配もしています。

 

 

お客さんに一言

量産できるような物でもないし、これといってPRもしてこなかったけれど阿武町の道の駅においてもらったり、お客さんの口コミで北は青森から東は東京、あと福岡、四国までたくさんの方に愛用して頂いています。

鍛冶屋の作った鉄製の包丁だから目もこぼれるし、錆も来る。時々は砥石で研いでほしい。研ぎが大事! 

店に持ってきて頂ければ@600円で新品同様になります。研ぎのコツも教えますよ。(ここでは表現しにくい。でもすごく理論的!)

道の駅とかで刃物研ぎ教室をやって頂けませんか?

私で役に立つのなら、いくらでも。

では今度の6/1道の駅まつりで期待していますよ! ・・・わかりました。

店で預かって研いだ包丁を見せてもらいました。サイズは当初の1/4ぐらいに小さくなっていました。いったい何年使ったのでしょうか?

 

1時間ばかり、いろいろとお話をいただきました。

「切れる包丁を作る」、シンプルだけど匠の心意気を感じる強い言葉。奥さんの雪江さんもやさしくサポート。とても暖かい気持ちになりました。

昨日のKRYのテレビでは奥さんがご主人の作った包丁で魚を引くシーンがありましたが、切れる包丁は細胞組織を痛めず、表面がなめらかで、醤油の付き方が違う。魚のうま味に味が出ると言われていました。カメラではなかなか伝わらなかったかもしれませんが、その刃は日本刀のような美しさがありました。

詳しいことは後日広報あぶで記事にします。お楽しみに!

礒部製作所

 〒759−3622

 山口県阿武郡阿武町奈古 東方

  電話 08388−2−2058

  (夜間は萩市大井 0838−28−0501)

  午前8時から午後4時まで 日曜は休業

阿武町役場

〒759-3622山口県阿武郡阿武町大字奈古2636番地
TEL08388-2-3111 FAX08388-2-2090
Email:kikaku@town.abu.lg.jp