必要なのは自分で道を切り開く、水先案内人のような人。

阿武町の山間部に位置する宇生賀（うぶか）地域。
標高400Mの盆地に、うもれ木の郷という農事組合法人がある。

※農事組合法人とは、それぞれの農家が組合員となり、
共同体として利益の追求や農地運営を行う法人のこと。

国営の大規模な圃場整備（ほじょうせいび）が行われた宇生賀の大地に、
うもれ木がたくさん埋まっていたことが法人名の由来だそう。

※圃場整備（ほじょうせいび）とは、農林水産省や都道府県の公共事業として行われる、
農業用の排水路整備や土層改良、大型機械用の農道整備など、農村の環境条件を整備すること。

これからは、農協に頼らずとも、自前で営業ができる法人を目指さなければならない。
組合長の田中さんが見据えるのは、ここから先の20年後。

うもれ木の郷ができて20年の月日が経ち、生産する作物はものになってきた。
今度は、この自信と作物を、直接お客さまに伝わるような仕組みをつくりたい。

自分たちは、宇生賀で生まれ、宇生賀で暮らして来た。
だからこそ、今回は外の人間に来て欲しい。

自分たちとは違う視点でモノをみながら、コトを解釈することが重要で、
その感覚をきちんと伝えられるような人を受け入れたい。

67歳という年齢にもかかわらず、やわらかさと老婆心を持ち合わせた人物。
受け入れたいという言葉からも、その人の人柄や考えを尊重する気持ちが伝わってきた。

うもれ木の郷では、四つ葉サークルと呼ばれる女性部の活動も盛んで、
宇生賀産100%の大豆と、日本海で採れる本にがりを使って豆腐が作られている。

製造過程で発生する泡を消すために、消泡剤を使用する製品も多いが、
うもれ木の豆腐は、無添加で手作りが売りであり、肝心の味に対する評価も高い。

企画と営業だけをやろうとする人はいらない、きちんと生産者の声をお客さまに伝えてほしいから、
自らも農作業の現場に立って、みんなの信頼を勝ち取ってから、初めて商品を宣伝できると思う。

営業経験のある方なら、信頼は売り上げに繋がる経験をされている方も多いはず。
だからこそ、中野さんの言葉には、当たり前のことをきちんとできる人に来てほしい、
そんなメッセージも込められており、今回の募集には挑戦と期待が込められている。

農業にもチャレンジしてみたい、けれども、いきなり専業はハードルが高い。
そんなあなたにとって、移住や転職のチャンスが訪れたかもしれません。

法人と地域を担う水先案内人に、あなたもチャレンジしてみませんか？

募集要項