事務局
こんにちは!21世紀の暮らし方研究所事務局です。
10月26日にラボの第6回目が開かれました。当日の様子をお伝えします。
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10月のラボは、先月のラボで学んだ取材の極意を早速活かそうと、町内に実際に空き家をお持ちの方や、その家に所縁のある方にご協力いただいて、家にまつわるエピソードを聞かせていただくインタビューを行いました。
一軒は元駄菓子屋、もう一軒は理容室、いずれも町になくてはならないお商売をされていたお宅です。
このインタビューにもひと工夫。すぐに話し手の方にお会いするのではなくて、まずは家をよく拝見させていただき、空き家になる前の暮らしを想像しながら10個の「きっと○○そう」というキーワードを書き出しました。
インタビューはそのキーワードを紐解くように進めることにしました。
目的のお宅に向かいながら路地を歩きます。路地を人が歩く風景はやはり絵になりますね。
お話を聞かせてくださったのは、「BARBERたなか」に長く勤められていた小野さん。モダンな外観が素敵な町の元理容室です。
昔ながらの散髪道具を持ち出してお店が現役だった頃の懐かしいエピソードを聞かせてくださいました。
料金表も残っています。研究員からは「可愛い!」「ずっと残しておいてほしい!」との声が。
お店の歴史の全てを知る小野さんからは、田中理容室が地域のたまり場であったこと、子ども達がお菓子欲しさに友達のカットにまで付いて来ていたことなど、様々なエピソードを聞かせていただきました。
後日知ったのですが、小野さんへインタビューをした研究員の中にはご実家が美容院を営む方がいらっしゃいました。偶然とは言え、小さな接点があったからなお、お話を夢中になって聞くことができたとのことでした。
思い出不動産プロジェクトも、単なる物件紹介ではなく、「家々が持つストーリーが家と人とを結ぶ」との思いを持って進めています。このプロジェクトの手応えを感じた出来事でした。
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もう一軒は、元駄菓子屋の岡村商店。門名を岡甚(おかじん)と言います。
(門名とは家々につく地域の愛称です)
現在、家の管理をされている息子の敬助さんにお話を伺いました。
敬助さんからは、お店が時代やご近所のニーズに合わせて商売を変えてきたことをお聞かせいただきました。
おばあさまが生前使われていた足踏みミシンが残っていたり(きちんと動きます)
駄菓子屋を営まれていた時の名残(小上がり)も残っています。
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ラボに戻ってからは、インタビューで聞き取った内容の整理を行いました。
最初に抱いた印象通り「やっぱり!」と思ったことと、その反対に「まさか!」と思ったことに分類しました。
インタビュー結果の発表会に駆けつけてくださった敬助さん。
私たちが聞き取り、誰かにも伝えたいと思いまとめた岡甚のエピソードを、微笑みながら聞いてくださいました。
当日の様子はニュースレターで詳しくご覧いただけます。
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ラボへの参加者は随時募集しています。
お問合せは阿武町役場総務課 電話08388-2-3111まで。