事務局
今回のラボは会場はいつものshibanoではなく、ラボとして空き家の状態から関わり、新たな道を歩み出した古民家カフェ「3RD PLACE CAFE N]さんの2階をお借りして開催しました。今回の参加者は22人でした。
はじめに事務局から、今年度初めて町が取り組んでいる「ふるさと阿武町学生応援便事業」についての説明を行いました。
親元を離れ、学業に励んでいる学生さんたちに7月、9月、12月と年3回無償で阿武町の特産品を贈るとともに「阿武町のいま」「ふるさとの温もり」を伝えようとしています。
中身は大きなスイカまるたま一個とお米4キロ、無角和牛のレトルトカレー2箱。
今のことろ申込みがあったのは32人。
そして一番上にはこんな手作りの手紙が。
左下のQRコードにアクセスすると、いまの阿武町情報を伝えることができる仕組みです。
※画像クリックで「ふるさとの情報リンク」へ
こちらをデザインしてくれたのは、地域おこし協力隊でもあり、暮らしを紡ぐ宿「えのん」のご主人でもある中村龍太郎さん。前回のラボで、Mくん移住のお話が出た際に、これまでに阿武町へ移住してきた方からお話を聞いてみたいとのリクエストがあったため是非にと来てもらいました。
「阿武町の人は阿武町のことを〝なにもない〟とよく言うけれど、僕たちからしたら〝余計なものがなにもない〟というすごい価値。チャレンジの背中を押す土壌さえあれば人はやってくる。まず自分がどう生きたいかが何よりも大切で、やりたいことがある人を応援してあげる手段が移住なのかな」
また、清水シズ子さんは「しらものなます」を作って試食させてくれました。
「しらもはね、阿武町の海藻なの。不思議とね、宇田でも木与でも採れないで、なぜだか奈古でしか採れないの。ゆでたイカも入れて、三杯酢に萩からしで味付けします」
阿武町民の方でも調理方法を知らなかったとか、実は初めてしらもを食べたんですという方もいて、大変貴重な経験をさせていただきました。
ゲストのお二人から阿武町の暮らしについて話してもらった後、前回熱く語り合った「ラボ活動でやってみたいこと」のアイデアをベースに3つの班に分かれてもらい、次回8月15日のラボでは何をやりたいか、具体的な活動計画をたてました。
①はUターン希望の20代のラボメンバー、Mくんが移住するにあたって暮らし方や生活費等を具体的にイメージしてみない?から始まった「Mくんのための、阿武町で生きていく人生設計プロジェクト」の班。
(こちらにはMくん本人もPCの画面ごしに参加)
阿武町への移住については生活費のこと、すまいのこと、しごとのこと、遊び方のこと、文化やいわゆる田舎ルールのことなど考えることはたくさんあるけれど、最低限のお金のことについて学ぶことをやっていったらどうだろう?ということでした。先輩移住者さんからは、移住する前に、収入がなくても生きていけるだけの貯蓄と時間的余裕をもつといいかも、というアドバイスもありました。
②「木与駅って、可愛いと思わんか?」から始まった「②木与駅カワイイ!プロジェクト」の班。
鳴き砂や流木を使った砂時計を作るワークショップをしてみたい。また、木与駅が「瑞風」の停車駅であることから、停車時に乗客に対し無角和牛の試食や、学生さんたちが作ったほぼ等身大の無角和牛ハリボテ像と一緒に写真が撮れるイベントや、木与駅のPRの提案が。ところが今年度いっぱい瑞風は停車しないということが判明し、時間をかけて「瑞風を見送るイベント」の準備をしていこうという話になりました。
③こどもたち自身にやりたいことを企画させ、その実行を手助けするのはどう?から始まった「③子どもが考えた「阿武町でやったら面白い」を全力応援プロジェクト」の班。
子どもの思う面白いがスタートで話さないと進まないし関係機関等との調整が先の話ではあるが、もしも子どもから何かの職業について話を聞いてみたいということがあれば大人がサポートするというのはありかもしれないという話でした。
各班で出たアイデアを共有して話し合った結果、次回8月15日(土)は取りつきやすいところで「木与駅がカワイイことを確認し、みんなで周辺をお散歩してみる企画」に決定。
木与駅を見たことがない人も多く、ほとんどが木与駅下車の経験なので、次回のラボでは奈古駅~木与駅の間の電車に乗り、宇田郷往復の青い町営バスを利用できる時間を設定してご連絡しようと思います。
また、木与に住んでいる方や子どもたちにも積極的に声をかけ、一緒にお散歩をしながらこのかわいらしい駅で何かのイベントを企画していきたいと思います。
そして、次々回の日程を9月12日(土)の午後とし、8月15日(土)企画で知り合った子どもさんたちにやりたいことを聞いてみる場を設け、③につなげていこうということになりました。
最後にラボメンバーが企画し、新型コロナウイルス対応のため延期されていた「第5回あぶのべっぴん市」を9月20日(日)に開催されることが報告されました。
今回はこれまでのように蔵の中を賑やかすのではなく、コロナ対応によくよく気を付けたうえで奈古中央通り沿いの空き家を活用して市を実施されるそう。
もんぺを作るワークショップイベントも今後実施し、もんぺファッションショーにつながれるそうです。
ただし、今般の感染拡大の状況により、急遽開催が中止となる場合もありうるとの注意の上で、企画に賛同し、協力いただける方を募集されておりました。
※文中記載の9月20日(日)に予定されていた「第5回あぶのべっぴん市」ですが、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況に鑑みてやむなく延期となった旨の連絡をいただきました。新しい日程が決まりましたら改めてご連絡いただけるそうですので共有します。