1/4worksプロジェクト

基幹産業が第一次産業であるこのまちには、季節や収穫量に応じた期間限定の仕事が多く存在します。親戚や知人・友人の力を借りながらなんとか乗り切ってきたこれらの仕事も、お手伝いをしていた人たちが高齢化してきたことで、人集めがとても大変なのだそう。第一次産業だけではありません。まちの中を見渡せば、誰かの存在を必要としている、まちになくてはならない仕事がたくさんあることに気が付きます。
一方で、はたらき方の価値観は多様化してきています。１つの仕事に就くのではなく、複数の仕事の組み合わせで生計を立てる「複業」や、農ある暮らしを実現するための「半農半Ｘ」、子育てや起業・移住の準備期間だからこそ「小さく・短く働く」ことを希望する声も増えているのです。若い人のみならず、シニアの方々にとっても、外出する楽しみや地域に貢献できる場所があることは、生涯にわたって誇りを持って暮らせることにも繋がります。そう、いま必要なのは、これらのニーズに柔軟に応えていくための仕組みづくりです。
わたしたちは、「まちを支える仕事を支える」という、少し変わったハローワークのような機能づくりに挑戦します。まずは暮らしに密着している第一次産業から。季節ごと、つまり1/4年ごとに発生する仕事を「1/4works」と呼び、まちの中の人を求める声と仕事を求める声を集め、結び付けていきます。
問題が複雑な時ほど、大切になるのは間口を広く柔らかく取り組んでいく姿勢。1/4worksが、まちを支える仕事に触れ、感謝し、問題意識を共有できる機会として根付いていくことを目指します。