事務局
地域おこし協力隊の藤尾さんと無角和種振興公社で役場農林水産課の出羽主幹による「無角和種勉強会」を開催し、ラボメンバー11人が参加しました。
午前中は、無角和牛の基礎知識についての座学。
無角和牛は四大和種のうち、最も希少な「無角和種」という品種で、来年で100周年を迎えます。赤身肉が特徴の牛肉ですが、霜降り肉への嗜好が高まったり、安価な外国産牛肉が入ってきたりという時代の流れで、飼育頭数は減少し、現在は山口県に約180頭のみ飼育されており、阿武町でそのほとんどの約120頭が飼育されています。阿武町では月3頭が出荷されていますが、そのうちで町内で流通するのはたった0.5頭。この希少な無角和牛に町民でも食べる機会や詳しく知る機会がほとんどないのが現状です。今回のラボでは、無角和牛についてのことや、そもそもの牛肉についてのことを学びました。
午後は、町内で実際に飼育されている無角和種繁殖センターや放牧されている西台にて見学をしました。角が無いためか、臆病な性格の無角和牛。遠くから顔をそろえて見つめている子牛が印象的でした。センターでは、母牛と子牛のいる繁殖用牛舎と成長時期ごとに仕切られた肉牛の肥育専用牛舎と大きく二つの建物の中で飼育されていました。
西台の展望台からは、西台の草原で放牧されている無角和牛が見えました。
そして、お待ちかねの試食タイム。ベストな厚さは4センチで、じっくり弱火で2回にわけて温度管理をしながら火を通した「無角和牛レアステーキ」。弱火にすることで、肉の細胞の破壊をふせぎ、肉汁とともに旨味を閉じ込めることができるとか。これまで、硬い肉というイメージが強かった無角和牛ですが、調理方法を工夫することで、柔らかく味わい深い肉となりました。
見て、食べて、学んでと、無角和牛の持つ可能性を感じる勉強会となりました。参加したラボメンバーからは、「まずはもっと多くの町民に無角和牛を知ってもらいたい。」「無角和牛をおいしく調理して提供できるようにしては。」など様々な意見が出ました。今後、無角和牛の価格を上げたり、生産頭数を増やすことを目指していくことになりますが、ぜひラボも応援していきたいと思います。
↓↓↓以下告知文↓↓↓
地域おこし協力隊が企画する無角和種の勉強会を開催します。
おかげさまで、定員に到達したようですので、申込みを締め切らせていただきました。
○日時: 2019年9月7日(土)11:00~17:30
○場所: 阿武町暮らし支援センターshiBano(途中、無角和種繁殖センターにみんなで出かけます(福賀地区))
○定員: 15人
○参加費: お一人1,000円(小学生以下無料)
○当日の流れ
11:00座学
12:00昼ごはん休憩
13:00無角和種繁殖センター・西台見学
15:30無角和種試食会
17:30終了
【以下、協力隊員からのお知らせです】
現在日本全国で見ても山口県でしか飼育されておらず、約
食肉としての特徴は、和牛の中でも特にサシの入りづらい
町内での販売は、道の駅にて冷凍のスライス(焼肉)がメ
この点へのアプローチの提案として、この勉強会では焼き
また、食べることで学ぶのはもちろん、まずは無角和種と
どうしても材料費等で参加費はかかってしまいますが、な